3月11日実施
減災訓練の結果

地震津波の会では、2つの目的で定期的に減災訓練を実施しています。 一つ目はいざという時にみなさんがアプリケーションを使って避難行動につなげていただくため。二つ目は「迅速に・確実につながる」インフラをみなさんと共に検証してゆくためです。

今回3月11日(火)に実施いたしました訓練の結果について、ご報告いたします。

今回の訓練の参加者
(設定にて減災訓練参加をONの方)
1,038人


接続状況のチェック結果

地震津波インフラの通信状況に関する皆さんの回答を集計しています。

どんなアプリを開いていましたか

今回の訓練も約4分の3の方が、他のアプリを立ち上げていたあるいは、しばらくスマートフォンから離れており、普段の生活と同様の環境でご参加いただきました。

緊急地震速報が届きましたか

アンケートの結果、iOS版は98%、Android版は92%の方に通知が届いており、ほぼ正常に動作した結果となりました。

アプリにはちゃんとつながりましたか

接続状況は9割以上の方が問題なくつながったと回答しています。


訓練行動のレビュー

次に、みなさんの訓練時の避難行動はどうだったのか振り返ってみます。

通知が届いたとき何をしましたか

前回と比べて「避難行動のイメージをできた人」の割合は、ほとんど変わらない結果となりました。

今後も定期的に減災訓練を実施していきますので、「まず何をすべきか?」といった避難行動をイメージする機会に繋げられたらと思います。

その後の行動
なにをしましたか

緊急地震速報が発表された時に何もしていない人が36%、なんらかの避難行動を取った人が64%で、行動した人が微増する結果となりました。また「その後確認したこと」では、何もしていない人が24%で、前回の訓練より9ポイント増えてしまった結果となっています(2024/12/26では15%)。
確認したことの中では、「地震に関する情報」が一番多く、「周囲の状況」、「火の元・ガスの元栓」と続きます。

行動ができなかった方は、場所に応じてどういう避難行動を取ったほうが良いのか考えておく必要があります。


その他の結果

接続環境

減災クイズ

クイズ
クイズ結果

正解は「1」でした。

①が「津波の高さ」でした。②は「浸水深」、③は「浸水高(痕跡高)」、④は「遡上高」といいます。
「津波の高さ」とは、津波がない場合の潮位(平常潮位)から津波によって海面が上昇したその高さの差をいい、検潮所などの観測施設で観測します。

レビュー分布

今回の訓練まとめ

今回の訓練では、前回と比較しレビューランクが全体的に高くなりました。次回の訓練でも、訓練だからと気を緩めることなく、「地震が起きた」という意識で行動してみてください。

意識や記憶は行動を伴うことで、持続されます。この減災訓練という行動を通して、みなさんやその周りの人々の避難意識を持続していきましょう。

次回の訓練は2025年6月を予定しています。次回の訓練にも、減災意識向上のため是非ご参加ください。