報告4月11日開催 減災訓練の結果

先日、4月11日(木)に地震津波の会では会員の皆様と初回の減災訓練をおこないました。

この減災訓練は地震発生時の避難行動のイメージを会員の皆様に持ってもらい、いざという時の減災につなげるため、また、迅速なインフラを会員のみなさまと構築していくために実施してゆくものです。

今回は、大規模な地震が起こることを想定し、多くの人が同時に地震の情報に接続した際、皆さまの端末がしっかり接続できるのかをチェックしました。

みなさまからのフィードバックを元に訓練の結果をご報告いたします。

地震情報に接続されるまでの時間は?

緊急地震速報画面から地震情報へのボタンをタップしてから、最新の地震情報が表示されるまでの時間をききました。

大半が3秒以内に接続

1秒以内に接続できた人が約4割、また1-3秒のあいだで接続できた人が3割と、あわせて7割の人が3秒以内にシッカリと接続できました。

一方で、3割の人が3秒以上かかってしまったことが判明しました。これは一部の端末で発生していた、接続のエラーが影響したものと思われます。

この点に関してはサーバーシステムの改修によって、すでに不具合は解消しております。

接続のスピード感覚は?

訓練の情報を受信し、地震情報へ接続した、体感的なスピード感覚を聞きました。

WiFi回線がいざという時は安心

どの回線も7割の前後の人が、問題なく速いと感じました。ただし、LTEや3Gといったモバイル回線は有事の際は輻輳現象が発生し、つながりにくくなります。

WiFi回線の方がいざという時の安心安全ネットワークと言えます。

スピード感覚と接続時間の関係

では接続できるまでの時間が何秒だと、皆さん速いと感じるのか?相関関係を見てみました。

速いと感じるのは3秒以内

3秒以内だと速いと感じる人は8割以上。一方で、5秒以上かかると遅いと感じている人が一気に多くなります。

速いか遅いかをわけるボーダーラインが3-5秒の間にあるといえそうです。

避難行動をイメージできたか?

緊急地震速報が届き、揺れが始まるまでカウントダウンしている間に避難や身を守る行動ができたかどうかを訓練しました。

3割は避難行動をイメージできず

全体でみると7割の人が避難行動をイメージできた一方で、3割の人がイメージをできませんでした。

年代別でみると、30代~50代ではイメージできた7割でしたが、20代でイメージできた割合は約半分。地震に対する経験の差が数字に表れたと言えそうです。

いざという時のため、皆がとっさの時の行動をイメージできるよう、今後もこのような訓練を継続していきたいと思います。

緊急地震速報は届きましたか?

4月11日12時ちょうどに配信した緊急地震速報【訓練】が参加者のみなさんに届いたかどうかを聞きました。

7割の方に瞬時に配信

7割以上の参加者のみなさんには、正常に瞬時に届いた一方で、届かなかった方が約3割いらっしゃいました。

これは、通知機能がないAndroid端末の一部で発生していた、接続の不具合によるものが原因です。この不具合に対しては近日中に修正版をリリース予定です。

みんなの満足度は?

今回の訓練を通しての満足度はどうだったのかききました。

継続的な訓練の必要性

約半分が満足と感じている一方で、3割の人が不満と感じています。

この3割の方々の中には、「自らが避難行動が十分にできずに不満と感じた」「速報に気付けなかった、また訓練で気づけるようにしたい」とコメントされている方もいました。

また一部では、 Android端末の接続の不具合による不満を感じた方も含まれています。

【iPhone】通知からの接続スピードは?

iPhone端末の通知から、ロック状態を解除し緊急地震速報が表示されるまでの接続時間を聞きました。

通知設定による差がある!?

3割が瞬時に接続ができ、合わせて7割弱が3秒以内に接続できていることがわかりました。

ただ接続に3秒以上かかったと回答した割合も少なからずあります。これは、OSの通知設定のしかたにより接続感覚の違いが出た可能性があるようです。

今後は通知の設定に関しても、最善の方法をみなさんと模索していきます。

入会理由は?

多くの方が地震への備えのためと回答。また、スマートフォンならではのアクセスの速さのメリットを感じて入会されている方もいます。

今回の訓練を振り返って

今回、地震津波の会をリリース後初めての減災訓練を多くの皆様と実施することができました。

訓練を通じては、アクセスの集中時にサーバーへの負荷がかかっても、問題なく情報を表示することができましたが、一方で一部の端末で接続時に不具合が出たという事もわかり、アプリケーションの改修対応をしております。

不具合のあった方々にはご不便、ご迷惑をおかけいたしましたが、異なる接続環境、端末をお持ちの皆さまのご参加があったからこそ、判明し、対応ができました。感謝しております。

今後も、とっさの時の行動をイメージしたり、接続環境をチェックする訓練を継続して行っていき、みなさまの避難活動に役にたつインフラ構築を進めていきたいと思っています。

あわせて、皆さまと一緒に地震津波の会の情報の在り方をこれからも考えていければと思います。よろしくお願いいたします。

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