地震津波の会では、2つの目的で定期的に減災訓練を実施しています。 一つ目はいざという時にみなさんがアプリケーションを使って避難行動につなげていただくため。二つ目は「迅速に・確実につながる」インフラをみなさんと共に検証してゆくためです。
今回6月18日(水)に実施いたしました訓練の結果について、ご報告いたします。
今回の訓練の参加者
(設定にて減災訓練参加をONの方)
1,016人
地震津波インフラの通信状況に関する皆さんの回答を集計しています。
今回の訓練も約4分の3の方が、他のアプリを立ち上げていたあるいは、しばらくスマートフォンから離れており、普段の生活と同様の環境でご参加いただきました。
アンケートの結果、iOS版は98%、Android版は95%の方に通知が届いており、ほぼ正常に動作した結果となりました。Androidは前回から3ポイントほど改善した値となりました。
接続状況は、95%以上のほとんどの方が問題なくつながったと回答しています。
次に、みなさんの訓練時の避難行動はどうだったのか振り返ってみます。
今回も引き続き「揺れに備え、まず何をすべきかイメージした」人の割合は、7割弱とほとんど変わらない結果となりました。
「飛行機に乗っていて、いいシミュレーションになりました」「電車に乗っていて何もできませんでした」などのコメントが寄せられました。
今後も定期的に減災訓練を実施していきますので、「今いる場所や状況で、まず何をすべきか?」といった、実際の避難行動をイメージする機会に繋げられたらと思います。繰り返し参加することで、さまざまなシチュエーションでの訓練をすることができると考えられます。
緊急地震速報が発表された時に何もしていない人が42%、なんらかの避難行動を取った人が58%で、行動した人が前回訓練よりも減少する結果となりました。
また「その後確認したこと」は多い方から、地震に関する情報(63%)、周囲の状況(46%)、火の元・ガスの元栓&家族の安否(26%)となりました。
行動ができなかった方は、場所に応じてどういう避難行動を取ったほうが良いのか考えておく必要があります。
Q,エレベーター閉じ込められた時の正しい行動は次のうちどれでしょう?
正解は「4」でした。
もしドアが少しでも開いている場合は、完全にドアを閉めることで、再び電気が通り、エレベーターが動き出す可能性があります。慌てずに、落ち着いてドアを閉めてみてください。
ドアをこじ開けようとしたり、天井の脱出口から外に出ようとしたりするのは絶対にやめましょう。また、大声で叫び続けると体力を無駄に消耗してしまいます。助けを呼ぶ際は、壁を叩いて大きな音を出すことが効果的です。
今回の訓練では、前回と比較しレビューランクが全体的に下がってしまいました。次回の訓練も、訓練だからと気を緩めることなく、「地震が起きた」という意識で行動してみてください。
意識や記憶は行動を伴うことで、持続されます。この減災訓練という行動を通して、みなさんやその周りの人々の避難意識を持続していきましょう。
次回の訓練は2025年9月を予定しています。次回の訓練にも、減災意識向上のため是非ご参加ください。