3月11日実施
減災訓練の結果

地震津波の会では、2つの目的で定期的に減災訓練を実施しています。 一つ目はいざという時にみなさんがアプリケーションを使って避難行動につなげていただくため。二つ目は「迅速に・確実につながる」インフラをみなさんと共に検証してゆくためです。

今回3月11日(水)に実施いたしました訓練の結果について、ご報告いたします。

今回の訓練の参加者
(設定にて減災訓練参加をONの方)
972人


接続状況のチェック結果

地震津波インフラの通信状況に関する皆さんの回答を集計しています。

どんなアプリを開いていましたか

訓練時に地震津波の会アプリを開いていた方は25%、約4分の3にあたる75%は、別のアプリを使用中またはスマホから離れていた状態でした。日常のさまざまな場面での受信状況が反映された、実践的なデータと言えます。

緊急地震速報が届きましたか

緊急地震速報(訓練通知)の到達率は全体で96%、iOSは99%とほぼ全員に届き、Androidも92%と良好な結果でした。前回(12月23日)のiOS 94%・Android 91%をいずれも上回っており、通知インフラの安定性が改めて確認できました。

アプリにはちゃんとつながりましたか

接続状況は、「問題なく繋がった」と回答した方は全体で92.7%、iOSは96.1%、Androidは87.9%でした。前回(iOS 96.0%・Android 96.7%)と比べると、Androidで「少し繋がりにくかった」と回答した人の割合が多くなりました。


訓練行動のレビュー

次に、訓練通知を受け取ったとき、皆さんはどのような行動を取ったのでしょうか。振り返ってみましょう。

通知が届いたとき何をしましたか

今回訓練通知を見た時に「揺れに備え、まず何をすべきかイメージした」と回答した方は73.52%と、約4分の3を占めました。前回(67%)から約6ポイント上昇しており、「どうしよう!?」と思った人が減ったことから、訓練を重ねるごとに冷静な意識・準備力が高まっていることが伺えます。

今回の訓練でも、「お風呂に入っていた」「食事中」「旅先の知らない土地」など、さまざまなシチュエーションで参加いただきました。その時によって、「今いる場所や状況で、まず何をすべきか?」といった、実際の避難行動をイメージする機会に繋げられたらと思います。

その後の行動
なにをしましたか

緊急地震速報が発表された時に何らかの行動を取った方は65.30%(143人)でした。前回(61%)から4ポイント以上の改善で、訓練の積み重ねが行動変容につながっています。
また「その後確認したこと」は多い方から、地震に関する情報(72%)、周囲の状況(47%)、火の元・ガスの元栓(31%)、避難する場所(25%)となり、これらはどれも前回よりも割合が増加しました。


その他の結果

接続環境

減災クイズ

Q,津波など「ここまではどうせ来ないだろう」「それほど深刻な災害になるはずがない」などといった思い込みで、危険を過小評価してしまう心の働きのことをなんというでしょう。

クイズ

正解は「3.正常性バイアス」でした。

この罠にかからないためには、まず「人間は危険を過小評価し、自分にとって不都合な情報を無視しやすい」というバイアスの存在を自覚することが重要です。
その上で、日頃から防災リテラシーを高め、「警報が鳴ったら空振りでも逃げる」と自分の行動をあらかじめルール化しておくことが命を守る第一歩に繋がります。

レビュー分布

今回の訓練まとめ

訓練を実施した3月11日は、2011年の東日本大震災発生から15年目にあたる日でした。この日に合わせて訓練を実施することで、改めて「備え」の大切さを考えるきっかけとなりました。参加いただいた972人の皆さんが、それぞれの場所で「もし今、地震が起きたら」と真剣に向き合ってくださったことが、今回の結果にも表れています。揺れをイメージして行動に移す方の割合も着実に増えており、訓練の積み重ねが確かな変化につながっていることを実感しています。

あらかじめお知らせしていたように、「地震津波の会」アプリで実施してきた現在の形式での減災訓練は、今回の訓練をもちまして一区切りといたします。
今後は、これまでに蓄積された知見や皆様からのフィードバックを反映し、より実効性の高い内容へと大幅なアップデートを行う予定です。
詳細につきましては、準備が整い次第改めてご案内いたします。これまでご参加いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。

地震はいつ起きるかわかりません。意識や記憶は行動を伴うことで、持続されます。普段の生活や訓練での行動を通して、みなさんやその周りの人々の避難意識を持続していきましょう。