地震津波の会では、2つの目的で定期的に減災訓練を実施しています。 一つ目はいざという時にみなさんがアプリケーションを使って避難行動につなげていただくため。二つ目は「迅速に・確実につながる」インフラをみなさんと共に検証してゆくためです。
今回9月1日(月)に実施いたしました訓練の結果について、ご報告いたします。
今回の訓練の参加者
(設定にて減災訓練参加をONの方)
999人
地震津波インフラの通信状況に関する皆さんの回答を集計しています。
今回の訓練も約4分の3の方が、他のアプリを立ち上げていたあるいは、しばらくスマートフォンから離れており、普段の生活と同様の環境でご参加いただきました。仕事からの帰り道、食事中など、さまざまな環境での訓練となりました。
アンケートの結果、iOS版は97%、Android版は93%の方に通知が届いており、ほぼ正常に動作した結果となりました。
接続状況は、iOSは98%の方が問題なくつながったと回答しています。一方Androidは95%にとどまり、約5%の方が全くつながらなかったと回答しています。
次に、みなさんの訓練時の避難行動はどうだったのか振り返ってみます。
今回訓練通知を見た時に「揺れに備え、まず何をすべきかイメージした」人の割合は、7割を超えと前回の訓練よりも高い値となりました。
今後も定期的に減災訓練を実施していきますので、「今いる場所や状況で、まず何をすべきか?」といった、実際の避難行動をイメージする機会に繋げられたらと思います。
緊急地震速報が発表された時になんらかの避難行動を取った人が86%で、行動した人が前回訓練よりも増加しました。
また「その後確認したこと」は多い方から、地震に関する情報(60%)、周囲の状況(41%)、火の元・ガスの元栓(28%)そして、家族の安否(20%)となりました。非常用持ち出し袋を確認した人の割合も増えました。
Q,津波フラッグの運用や規定、取るべき行動について正しいものはどれでしょう?
正解は「4.すぐに海から離れて高いところへ逃げる」でした。
海水浴場や海岸付近で、人の手で振られていたり高いところに掲出されている津波フラッグを見かけたら、速やかに海から離れ、より高いところへの避難を開始してください。
今回の訓練では、クイズの正答率が90%あったこともあり、前回と比較しレビューランクが向上しました。次回の訓練も、訓練だからと気を緩めることなく、「地震が起きた」という意識で行動してみてください。
意識や記憶は行動を伴うことで、持続されます。この減災訓練という行動を通して、みなさんやその周りの人々の避難意識を持続していきましょう。
次回の訓練は2025年12月を予定しています。次回の訓練にも、減災意識向上のため是非ご参加ください。