報告4月7日減災訓練の結果

地震津波の会では4月7日(月)に第4回目の減災訓練をおこないました。

減災訓練は地震発生時の避難行動のイメージを会員の皆様に持ってもらい、いざという時の減災につなげるため、また、迅速なインフラを会員のみなさまと構築していくために実施してゆくものです。

今回は『平日の昼間』という、その人その人によってシチュエーションが異なる時間帯に、地震が発生したことを想定し、多くの人が同時に地震の情報に接続した際、皆さまの端末がしっかり接続できるのかをチェックしました。

以下、参加した皆様の報告を元に、前回(2013年9月1日実施)の結果と比較しつつ、まとめています。

避難行動をイメージできた?
行動できた?

緊急地震速報の通知がきて、とっさの際の避難行動をイメージできたかどうか、また実際に行動できたかどうかを聞きました。

行動できた人は少数

避難の『イメージ』ができた人はこれまでと同じく約8割。多くの方がイメージできています。

一方で、行動に移せたのは、その中でも約3割でした。

昼間の時間帯、自宅にいなかった人にとっては、なかなか行動に移しにくかったと思われます。

どのようなシチュエーションであっても、行動するとしたら「こんなイメージ」という意識付けができるよう、訓練は重要だと言えます

緊急地震速報は届きましたか?

緊急地震速報の訓練通知が届いたかどうかをききました。

ほぼ全員が問題なく受信

緊急地震速報の訓練通知が届いたかどうかを聞きました。

ほぼ全ての方に正常に通知が届く結果となりました。。

初回、および第2回の訓練ではAndroid端末のOS設定環境による通知機能の不具合が原因で正常に届かなかった方が3割前後いらっしゃいました。

アプリの改修を施した後の3回目そして今回は、ほぼ問題なく通知が届いたことがわかりました。

今回通知が届かなかった方も一部いらっしゃいますので、通知設定の内容に問題がなかったかどうか、原因調査を続けております。

接続されるまでの時間は?

緊急地震速報画面から地震情報や津波情報など次の情報にアクセスするまでにどのくらい時間がかかったのか、皆さんの感覚を聞きました

7割以上が3秒以内に接続

前回につづき、約7割以上の方が3秒以内に接続ができていることがわかりました。

5秒以上かかっているという回答も未だにありますので、接続時の環境や設定によって違いがないかどうか、引き続き調査を続けていきます。

接続のスピード感覚について

訓練の情報を受信し、地震情報へ接続した、体感的なスピード感覚を聞きました。

各回線で快適なスピード接続

Wi-Fi回線では8割以上の人が、問題なく速いと感じました。ここは前回と変わりなくWiFi回線のネットワーク環境の良さが数字に表れています

またLTEや3G回線でも、7割の方が快適な速さを感じています。

出先でのLTE/3G回線というシチュエーションでもしっかり接続できている結果となっています。

接続が速いと感じる秒数って?

地震情報への接続時間と速さの体感の相関を見てみました。

3秒以内なら速いと感じる

全体の9割の方が5秒以内に接続したと回答。そのなかで速いと感じるのは3秒以内という感覚という点で、前回同様の結果がでています。

通知ポップアップからの接続スピードは?

端末に訓練通知が届き、ロック状態を解除して緊急地震速報が表示されるまでの接続時間を聞きました。

3秒以内が7割と回答

瞬時に接続ができた方は、前回よりも割合が減って3割弱となりました。これは前回に比べてLTE/3Gの回線で参加された方がぐっと増えており、この環境下での結果が影響しているものだと考えられます

ただ合わせて7割が3秒以内に接続できているという部分は前回と変わらず、過半数の人が「速い」と感じる状況で接続できていることになります。

地震津波の会アプリの満足度は?

現在の地震津波の会アプリを使用してみての感想を聞いてみました。

8割が満足

前回同様、半分の方が満足、3割の方がまぁ満足と答えており、合計8割以上の方が現在のアプリに満足している結果となりました。

引き続きこの満足度を維持し、皆さんとコミュティとしてどのような活動をしていけばよいのかを考えていきます

何の情報をみましたか?

地震情報が9割

緊急地震速報の情報を確認した後、次にどのような情報を見たのか聞いてみました

約9割の方が地震情報を見たと回答しました。緊急地震速報画面においては地震情報へ素早くアクセスしやすいよう、ボタンを配置しているためと考えられます。

次に多かったのが『津波情報』という回答になりました。

減災訓練に対するご意見

運転中だったので、びっくりはしましたが、これも経験だと思いました。。

訓練で通知が来ることはわかっていたけれども、いざ大きな震度が表示されると何もできなかったです。ここが自分の課題なのかなと感じました。

あと、何秒で地震が到達するかなど震源地など津波レーダーなどがあって、とても便利です。

iOS7.1、4回目の訓練でしたが通知も接続もスムーズでした。昨年は近畿でも淡路島の地震で一般向けEEWが発動しましたが、毎回訓練参加していても実際地震が起きた時は頭が真っ白になり何も出来ず。いざという時に最低限の事が出来るように身につけておきたいです。

マナーモードにしていると音がならず気がつかないようだ。

『マナーモードにしていると通知音が鳴らない』というご意見をいくつかいただいております。
各携帯会社から通知されるエリアメールではマナーモードでも強制的に音がでる仕組みですが、アプリを作成するサードパーティのメーカーでは、現時点で技術的に不可能なため、対応することができません。ご了承ください。

訓練を振り返って

昨年9月、通知に関する不具合を修正したバージョンを多くの方にアップデートいただき、訓練を実施。

その結果、正常な通信環境では情報がしっかりと迅速に伝わることがわかりました。

今回も同じように、迅速・確実な情報の伝わり具合を確認する結果となりました。

その結果、正常な通信環境では情報がしっかりと迅速に伝わることがわかりました。

平日の昼間というシチュエーションのため、参加率は前回よりも下がりましたが、外出先で参加された方は多かったのではないでしょうか。

予測不可能な現象だからこそ、いざという時の「備え」が大切です。どのようなシチュエーションにおいても、避難のイメージができるよう、また今後も定期的に訓練を行っていきたいと思います。

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